妊娠・出産について思うこと
『妊娠・出産は奇跡だ』
そんな言葉がありますが、私もその通りだと思います。
どんな妊娠も出産も、奇跡の連続です。
次男は長男の育休中に妊娠しましたが、長男を妊娠してる時は仕事をしていました。
妊娠が分かり、連絡が必要な方には連絡していた私ですが、必要以上には話しませんでした。
どうしてか。
「お腹の子や自分に何かあった時に、気を遣わせたくないから。」
です。
私は27歳で結婚し、28歳で1人目を妊娠・出産しました。
一般的に見れば20代の妊娠・出産は、そんなにリスクがあるものに思われていないので、産休に入る報告をした時、ある年上の女性には
「もっと早く言ってくれればよかったのにー!」
と言われました。
私が、
「すみません。何かあるかもしれないのでぎりぎりまでお伝えしてませんでした。」
と言うと、
「そんな心配する必要ないでしょー!」
と言われました。
その言葉にはすぐ、
(いや、それは分からないよね?)
と思った記憶があります。
どんな年齢だって、希望すればすぐ妊娠できるわけではない。
望まない妊娠をする人もいれば、不妊治療をする人もいる。
子宮外に妊娠して、手術をする人もいる。
妊娠しても、そこからずっとお腹にいてくれるとは限らない。
すぐにお腹から旅立ってしまう赤ちゃんもいるし、お産の時に旅立ってしまう赤ちゃんもいる。
同時にお母さんが先に旅立ってしまう場合も、赤ちゃんと一緒に旅立つ場合もある。
無事に妊娠してずっとお腹にいてくれていても、考えなくてはならないことは多い。
お腹に子どもがいることで、感染症や病気についてもいつも以上に気をつけなくてはならないし、慎重な管理が必要な妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病になってしまう人もいる。
また赤ちゃんが逆子状態で戻らなくなったり、胎盤ができる位置によっては帝王切開が必須になる場合もある。
もちろん多くのお母さんが、お腹の子が元気に育つよう色々な事に気をつけます。
お酒もタバコも我慢する。
体重や血圧の管理もする。
感染症にも気をつける。
特にこのコロナ禍、妊婦さんは気苦労が多かったと思います。
私も潔癖かというぐらいアルコールウェットティッシュやアルコールスプレーを持ち歩いては消毒していました。
家に帰ったらすぐ着替えるし、手は何度も洗います。
実家の家族にはひかれるぐらいだったと思います。←
それでも。
それだけ気をつけていても何か起きてしまう場合もあります。
それはお母さんの意思や行動に起因するものではない場合も多いです。
一生懸命頑張っているのに、良くないことが起きてしまうこともあるのです。
それだけ命が産まれてくる過程は複雑で神秘的。
だからこそ「絶対」はない。
私も妊婦健診は毎回、心配しながらいっていました。
コロナについての心配はもちろん、
赤ちゃんが無事に育ってくれているか、
自分の身体の状態は大丈夫か。
当たり前がないからこそ、毎回心配していました。
妊娠してから頭の中がお花畑になった事なんて、ほとんどありません。
だからこそ、毎回の妊婦健診の結果に一喜一憂するし、
子どもの成長と健康に心から感謝できます。
妊娠・出産は奇跡です。
命を授かり産むまでの過程は、ずーっと命懸け。
いつ何があってもおかしくない。
産まれてから赤ちゃんに、なにか病気が見つかる場合だってあります。
そこまで考えて、覚悟をして、妊娠・出産するのです。
妊娠・出産は色んな意味で簡単じゃない。
だからこそ、私は全ての奇跡に感動します。
…そして、命と向き合う機会をくれた2人の息子には感謝の気持ちでいっぱいです。
人生、どんな事があっても不思議ではないし、不安な事や大変な事も沢山あるでしょう。
でも、不安な事や大変な事があるからこそ、幸せに感じられる事、嬉しいと感じる事も沢山あると思います。
私はこれからも色々な感情や出来事を、家族と共に分かち合い、一緒に味わっていきたいです。