つながり。
入院していた病院は「母子同室」だったため、出産翌日から3時間ごとの授乳。
「疲れてるだろうから、無理はしないでくださいね。どうしてもきつかったらいつでもナースステーションに預けてください。」
と声をかけてもらったけど、赤ちゃんのことが気になるのと、強がりの性格のせいで結局連日「母子同室」。
でも1日だけ母子同室ができない日がありました。
それが息子の黄疸の値が増えてしまった日。
値が治療にひっかかるぎりぎりのところまで上がってしまったので、
「予防的に治療しましょう。」
と先生に言われ、その日だけいきなり別室になることに。
いつもベットの横には息子がいて、泣くたびに授乳したり、おむつを替えたり、だっこしたり、とにかく慌てていたのに。
常に睡眠不足で、少しでも長く寝たい…!!と思っていたのに。
息子は別室になっても、助産師さんがみててくれるから安心なのに。
予防的治療だし、よくある治療だし、1日だけなのに。
その後、息子がいなくなって静かな部屋を見たらなんだか涙が止まらなくなりました。
今まで気を張り詰めすぎていたのか、なんなのか。
寂しいって気持ちと、ごめんねって気持ちと、なんでって気持ちが合わさってとにかく心が落ち着きませんでした。
(後から知ることですが、自分も新生児黄疸が出て治療をした人間でした笑)
涙は誰にも見せたくないタイプなのに、助産師さんが何度も部屋に来てくれて慰めに来てくれて…。
久しぶりに人前で大泣きしてしまいました笑
しかし、別室になっても授乳の時間だけは赤ちゃんに会えるということで、その日も3時間ごとに会いに行きました。
本当は、その日ぐらい助産師さんにミルクだけでお願いしてもよかったのですが、頑張っている息子に会いたくて、夜中も新生児室に通いました。
いつもは母乳を飲むまでに時間がかかりがちな息子ですが、この日は私を待っていたかのように素早く、しっかりと母乳を飲んでくれました。
「赤ちゃんもね、さっきまで泣いてたんですよ。寂しかったのかもしれませんね。」
と助産師さんが言ってくれて、気遣って言ってくれただけだよなーと思いつつ、本当にもしかしたら息子も寂しい気持ちが少しはあったのかな?と思ったら、より愛おしくなりました。
そして、我が子が病気になったらこんなにも心が痛くなるものなのかと驚きました。
育児は大変なのに、この子が目の前からいなくなったらすごく寂しい。
その矛盾に自分でもびっくりしながら、親子の見えないつながりの強さを感じた1日でした。