【管理栄養士を目指す大学2年生、120名にお話ししてきました 】

毎年担当させていただいて、今回で5回目になる特別授業90分。今年はスタイルを少し変えました。

 

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「ポテンシャルはあるのに、殻にこもりがちな学生に一歩踏み出すきっかけをつくってほしい」という先生の願いから始めさせていただいたこの特別授業。
今までは、自分の高校時代の悩み苦しみ、その時に芽生えた人生の目標、大学時代のチャレンジ、仕事の話をメインにさせていただいていました。


毎回感想をいただいていて、ほとんどの学生さんが
「とても良い刺激をもらいました!」
「私も興味のあることに思い切ってチャレンジしたいと思います!」
とポジティブなコメントをくださる一方で、数名の学生さんが、
「鹿島先生はすごいと思ったが、なかなか自分にはできないと思った。」
「私は今勉強についていけなくて、大学を辞めようか迷っています…。」
などというネガティブなコメントを書くことがありました。


そもそも私の話が120名中120名に響くとは思ってもいないのですが、そんなネガティブなコメントを書いてくる、静かなSOSを出している真面目な学生さん達に、今の私ができること何かないかな…と考えたときに思いついたのが、

『自分と向き合って自分の良い所、褒められる所を探してみよう。』

でした。


学生さんって時間があるように思われがちですが、国家資格取得を目指す学部は特に忙しいし、ましてやバイトや課題でなかなか自分と向き合う時間を取ることのできないまま毎日を過ごすことが多いように感じます。

でも慌ただしい毎日だからこそ、時に振り返って自分と向き合う事が大切だなと自身の経験から感じていたので、毎年の授業でつくっている「自分と向き合う時間」に加えて、「自分を褒めてみる」という機会を作ってみました。


人は欠点を探すのは得意ですが、良いところ、褒められるところを探すのはなぜか苦手です。
でも欠点だけでなく良いところ、褒められるところも合わせて自分を受け止めることで初めて【ありのままの自分】を受け止めることにつながります。
ありのままの自分を好きになれれば「自分らしさ」を楽しんでもらえる。そうしたら人生は豊かになる。そんな思いで企画しました。


と、同時に欠点は「悪いこと」ではなくて、【人とつながりを持つためのピースだ】という話もしました。
一人でなんでもできるわけじゃないから人とつながり合える、補い合える、感謝しあえる、自分だけじゃ想像(創造)できなかったものを創造できる。

だから欠点と思う部分があっても悪いわけじゃないんだよというお話もしました。


あと大事な、『自分の良いところを考えるときにハードルをあげないこと』と、『思いつかなくなったら友達と良いところを出し合っても大いに良し!』というお話しも!

 

良い所探しで15分の時間をとりましたが、想像以上にみんなが笑顔になって和やかな雰囲気になっており、先生も
「あんな柔らかい表情をするんだ〜という子もいました。」
と仰ってくださいました。
中にはなかなか自分の良いところを書けずに悩んでいる子のテーブルに、メモで書いたその子の良いところを渡している学生さんもいて、なんだかほっこりしました。


感想でも、

「自分を褒めるってなかなかない機会だったのでとても新鮮でした。文字に起こしてみると恥ずかしいけど、嬉しかったです。自己肯定感を高めることって心がポカポカするしとってもhappyな気持ちになりました。」

「今までほとんど自分を見つめる機会がなかったけど、今日の講演で自分と向き合うことで自分には短所や欠点ばかりで自信がないと思っていたけど、良いところや長所もたくさんあるため、もっと自信を持っていいんだということに気づかされました。」

「自分の良いところなどを実際に書き出してみるのが普段自分では行わないので、改めて書くとなった時思いつかなく、少し困惑しましたが、友達と書き合うことで自分も知らなかった良いところを知る事ができました。」

「自分の良いところを考えた時に、なかなか思いつかなくて、自分が自分の良いところを知らないということに今日気づけました。ネガティブな面が多いですが、良いところを知らないからなんだとスッキリしました。これから良い所をたくさん見つけられるように生活の中で意識していきたいです。」

というお声をたくさんいただくことができました。


そして結果的にほとんど書けなくても、それは悪いことじゃなくてまだ慣れていないだけだから、少しずつ普段の生活で自分の行動を褒めたり、良い所を見つけようとする習慣をつけてほしいという話も付け加えました。

 

前半60分は良いところ探しワークに加え、私が自分を褒められるようになったのは学生団体で色々な経験をしたり、さまざまな価値観に触れることができたからだというお話をし、後半30分は仕事の話と、代表をしている食育ボランティア活動の話と動画を流しました。


「ワークショップのビデオを見て、参加者の笑顔が素敵だなと感じました。とても素敵な取り組みだと思います。私も先生のような人を笑顔にできるような管理栄養士になりたいです。」

「私は文系なので、学校に入ってから分からない化学ばかりで、まわりは化学をやってきたり得意な人ばかりだったので、本当に不安で来るところ間違えたかなと思ったことも何回もありましたが、子どもとの体験とかの映像を見ていたり、給食を食べて喜んでいる人の顔を見ると、やっぱり頑張ってみたいなと思います。これからも不安なことはあるし、資格も取れるか分からないけれど、自分らしくやることが何より大切なんだと思ったし、周りと一緒じゃなくていいんだと思ったら少し気が楽になりました。」

「職場の映像を実際に見たことで『食のありがたみ』はもちろん、自分自身が管理栄養士になった時の姿が見えてきて良かったと思いました。食育×科学のワークショップも子供の興味を引くような内容で楽しそうだと思いました。普段、料理をしない子供が科学的な要素が含まれることで、楽しそうにやっている姿がとても良かったし、記憶にも良い記憶として残るだろうと思いました。
本日の講演は聞き入ってしまうところが多く、夢中になってしまいました。また機会がありましたらお話を聞きたいと思いました。本日は本当にありがとうございました。」


8分間の感想記入時間で、用紙いっぱいに感想やメッセージをたくさん書いてくれた学生さんがいっぱいいて、嬉しかったです…!

 

午後は卒研説明会だった学生さん達。
『学生さん達の表情がなんだか明るく元気なように感じました。』
と先生からメッセージもいただきました。


『大学生』という時期は私にとってとても重要な時期だったし、とても楽しいクリエイティブな時期でもありました。
だからこそ、大変なこともあるけど、やっぱり少しでも楽しんでほしい!

私に毎年授業を依頼してくださる先生も、同じ気持ちなのだと思います。

 

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今年も学生さん達と向き合える、楽しく充実した時間でした。
大好きな先生方ともお話しできてよかった。
ありがとうございました!!


来年も楽しみです。